新刊『司法が原発を止める』
原発を止めたふたりの裁判官、井戸謙一弁護士と樋口英明元福井地裁裁判長の対談書『司法が原発を止める』が旬報社から発売されました。対談形式で、わかりやすく、そして面白く読ませる内容としてまとまっています。
原子力発電所の運転差止判決を出した元裁判官という切り口から、それぞれの判決を言い渡したお二人の強い思い、伊方最高裁判決の解釈、3・11東京電力福島第一原発事故後の新規制基準の問題点について、話が広がるとともに、昨今の原発の差止を認めない裁判所への疑問が膨らみます。
裁判官時代時代のそれぞれの生活、そもそも法曹を目指された思い、刑事事件の判決の思い出など、知られざるお二人の横顔も興味深く、もっと知りたくなります。私たち「脱原発弁護団全国連絡会」と樋口さんの関わりのきっかけも本書に登場しますが、会議等での樋口さんからはわからなかった一面ものぞきます。井戸さん、樋口さんのお二人の人間味、生き方が行間から伝わってきます。
6・17最高裁判決(2022年6月17日の福島第一原発事故の避難者の集団訴訟の国家賠償請求訴訟の最高裁判決)に対するまっとうな批判は、この国の司法に対する危機感が表れています。
多くの市民の方に、原発裁判、裁判官の仕事がわかりやすく伝わる貴重で面白い本です。法曹関係者、とりわけ現役の裁判官にも、ぜひ手に取って読んでもらいたいと思います。
本書にも登場した、お二人が関わっている美浜原発3号機仮処分の詳細はこちら 。
下記、上記サイトより引用(申込等、詳細は上記サイトをご覧ください)。
6月発売の新刊『司法が原発を止める』の刊行を記念いたしまして、シンポジウムを開催いたします。
事故から14年、甚大な被害を及ぼし、いまだ処理のめども立っていない東京電力福島第一原発の事故をめぐって、国の責任も経営陣の責任も認めない判決が続き、原発推進の動きが強まっている。
いま、司法は人権を守る役割を果たしているのか、裁判官の責任と矜持を問う。
★日時 2025年7月24日(木)18時30分~20時40分(18時より受付)
★会場 連合会館大会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
★定員 250名(先着順)
★参加費 無料
カンパのお願い
みなさまからの温かいご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
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(ダツゲンパツベンゴダンゼンコクレンラクカイ)