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院内集会「今こそ、脱原発法制定を!」

2013年2月27日

さる1月25日11時半より、参議院議員会館101会議室において、今年初めての院内集会を開催しました。一般市民の皆様含めて85名の方にご参加いただきました。

脱原発法制定全国ネットワークの代表世話人である河合弘之さんは、あいさつに続いて、脱原発法制定全国ネットワーク設立の経緯、脱原発法の重要性を述べるとともに、政治情勢をにらみながら、もう一回戦いを再構築する必要があると呼びかけました。さらに、個別の闘い(原発差し止め訴訟、デモ、再稼働阻止の動き等)をしながら、他方、参議院での脱原発法再提出を図ると決意を述べました。そして、選挙結果に必要以上落ち込むことなく、今まで以上に力を合わせるべきだと締めくくりました。

事務局次長の只野靖さんより、ウェブサイトのページを紹介しながら、総選挙での取り組みなどについて説明がありました。

個別の闘いの一つとして、原子力規制委員会の安全指針策定の問題があります。現在どのような状況なのか、何が問題なのかを、呼びかけ団体の一つ、脱原発弁護団全国連絡会の弁護士・青木秀樹さんに説明いただきました。

左から、青木秀樹、只野靖、鎌田慧、河合弘之、木村結(敬称等略)

 

鎌田慧さん:原発は未来はない。じりじりと産業界からも撤退し、いまも原発は未来がないと理解している。こういうこのような市民の運動、国会議員との話し合いを脱原発基本法の成立まで続けていく。

 

 

参加した国会議員等のみなさまの声を紹介します。 ※敬称など略。ご発言の要旨をまとめました

衆議院議員 鈴木克昌(生活の党)

これから野党の国対委員長会議なので、少しだけ。我が国の将来の子どもたちをまもるため、微力だが力を尽くしたい。

参議院議員 主濱了(生活の党)

今回の総選挙で脱原発法制定推進候補の当選者は生活の党の国会議員7名がいる。原発の安全でないことが証明されたこと。しかも、活断層の問題が浮上し、安全でないものに輪がかかってきた。復興には長期を要する。まずは危険だとしっかりと押さえなければならない。加えて、使用済み核燃料どうするのか トイレのない原発日本である。電力需給については、猛暑の夏でも原発全部止まっても電力不足は起こらなかった。さらに脱原発に向けての活動を進めていく。

新エネルギーという問題に政府の総力を注げば脱原発可能である。岩手県の葛野では、風力及びバイオマスを組み合わせて電力自給100%達成しているのであって、やればできることを証明している。電力自給100%により、地域の活性化が可能となる。先ほど党大会があり、その中での基本方針として、生活の党は二つ目に原発ゼロを掲げた。HPで紹介予定。党の方針として、原発ゼロで経済成長。

衆議院議員 菅直人(民主党)

いま、河合さんがこの間の運動を総括的に話をされましたが、河合さんの立場でこれまでの活動が間違っていなかったのはその通りだと思います。私の立場において、民主党を含めて、同じように言えないのが残念である。

選挙の時にもうったえたが、27基の原発が稼働していた。再稼働の条件を厳しくしてゼロにした。その後、二基稼働させたことにより、けしからんという声が高まった。しかし、大きな流れとして、3・11から二基まで抑え込んだ。これは民主党が、再稼働の条件を厳しくしたことによるものである。また、原子力規制委員会についても メンバーに議論はあるが、現時点において、制度的にきちんとした形で動いている。

総選挙で少なくとも、国政レベルの力学が変わってしまった中で、いかに原発ゼロを実現するかであるが、私は悲観はしていない。

今回の選挙を踏まえて、私も市民運動からの出身であるが、私たちは「悪知恵」を含めて考えていかないといけない。正しいことを掲げるだけでは物事は必ずしも進まない。

未来の党についてはコメントは控えるが、多くの方が嘉田さんに期待したのは事実である。

河合さんはじめ、この会のみなさまと議論させてもらっているが、これからの活動を、原発ゼロにするための戦略、戦術、相当に知恵が必要なのではないかと思うが、私にもまだない。

前衆議院議員 松崎哲久(生活の党)

昨年9月7日の提出は他の方と協力し、ぎりぎりの日取りだった。私の政治活動の中でも意義のあることができたと思っている。しかし、あくまでも途中。これから粘り強く運動を進めていくことが、原発ゼロにつながる。原発を失くすことが結果が重要である。あのような選挙結果にめげずに集まったみなさんと共に頑張っていきたい。

今日は生活の党の党大会で、先ほど森ゆうこさんが辞めて小沢一郎さんが代表となった。原発ゼロも中心の目標に掲げた。昨日の新聞では、東芝がGEとコンバインサイクルを立ち上げました。脱原発のための具体的な方法がある。逆風のなかで、一歩一歩進めていくことができると思います。

参議院議員 田城 郁(民主党)

原発ゼロ社会を私たちも実現するまで闘う。その実現が重要。しかし、今はいろいろなところに分散している。しかし、推進している人が政権を取った。このままでは、打ち勝てない。いろいろな問題があるにせよ、おしとどめるときはおしとどめ。のりこえ、力を一つにしていくそのもとになるのが脱原発基本法である。最後まで頑張っていきたい。

参議院議員 福島みずほ(社民党)

脱原発基本法案は主濱さんと一緒に、提出をした。とにかく選挙前に出せたことはよかった。私としても参議院で出して、国会の中で脱原発を実現することに全力をかけたい。大きく運動をひろげ、選挙では脱原発が大きな争点にしたい。そのためには、脱原発の人を増やす工夫をしていきたい。

他にも活断層の調査、廃炉のための運動をしていきます。脱原発を実現する議論、政府に迫り、廃炉法案、電源三法改正法案など求めていきます。

参議院議員 はたともこ(生活の党)

今日は主濱さんと一緒にきました。松崎さんの後を継いで頑張ります。本日、党大会で以下のことが決まりました。

「原発ゼロで経済成長を実現する/福島第一原発事故の早期収束を政府主導で行う。短期集中的に労力と資材を投入し、抜本的な放射能対策を実施する。/原発の再稼働・新増設は一切容認しない。遅くとも2022年までに最終的な廃止を確定する。/高速増殖炉・核燃料サイクルは全て廃止する。余剰の設備、人材を安全で確実な廃炉プロジェクトに振り向ける。/天然ガス・コンバインドサイクルや最新型石炭火力など世界が認める日本の高効率火力発電技術を活用し、国内外に積極的な拡大を図る。/新エネルギー、原発に関連する研究・技術開発の拠点として原発立地地域の活用を優先するとともに、脱原発政策で世界に貢献する。/蓄電池・燃料電池など、新エネルギーの技術開発を進めて新産業を育成する。/省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの普及、エネルギーの地産地消を促進し、地域経済の発展と雇用の拡大を実現する。/発送電分離を完全に行い、電力供給体制を抜本的に改革する。それにより、公正な競争を促し、地域分散ネットワーク型のエネルギー地域主権を実現する。」

世界の流れはシェールガス、天然ガス、これらを強力に進めていきたい。

※なお、小宮山泰子議員(生活の党)のご出席もいただきましたが、ご発言のお時間を持てませんでした。

最後のあいさつは脱原発法制定全国ネットワーク代表世話人の木村結さん。12月の衆議院議員選挙で、私たちが負けたとしたら戦略に負けたのです。参議院選挙に向けて、戦略に負けることなく進まなくてはいけません。選挙うつになっている場合ではないのです。そのように、下を向いて歩いていると、全体主義の思いのままになってしまう、憲法も変えられてしまいます。私たちは過去から未来につながる命を守るために闘っていく!その声は市民の偽らざる声です。このような強い思いがあって初めて原発をなくして行けるのです。その上でも脱原発基本法の役割は大きいと確信しています。脱原発の議員は残念ながら、分散しているのが現状かもしれません。しかし、市民が糊となって、政党や、各議員をつなげたい、そして、もっと大きな声で広めていきましょうとよびかけました。

 

 2013-01-25_式次第 ※参考として脱原発法制定全国ネットワークが応援した〈脱原発法制定推進候補者〉当選者掲載