本日発売の週刊金曜日（５月30日号）に「みんなで傍聴６月の原発裁判」が掲載されました。

本誌の記事では、「伊方原発運転差止山口訴訟、結審　敷地数百ｍ前に活断層があると住民側が主張」と題し、先月４月25日に結審した期日報告として、訴訟の経緯と意義、来年3月の判決期日について、中村覚弁護士が執筆しています。また、６月６日の東電株主代表訴訟控訴審判決前に開かれた記者レク兼報告集会の報告をしています。

本誌の注目記事として、「東京電力強制起訴裁判を振り返る東電元幹部は無罪となったが、株主代表訴訟勝訴への道を開いた」と題し、海渡雄一弁護士、福島原発告訴団団長の武藤類子さん、福島刑事訴訟支援団団長の佐藤和良さん、科学ジャーナリストの添田孝史さんによる「真相究明座談会」を、ルポライターの明石昇二郎さんがまとめています。福島第一原発事故の真相を明らかにした東電刑事裁判の意義が、事故直後からの告訴告発に至る経緯、公判廷での経過、福島第一原発事故が「想定外」ではなかったことが、具体的な事項と共に語られています。他に原発関連では、「原発事故訴訟　井戸謙一弁護士に聞く　粗末な最高裁判決は下級審判決で覆せる」と題し、2022年6月17日の原発事故避難者の国会賠償訴訟の最高裁判決のお粗末さと、裁判官の現状への危機意識を明らかにし、原発事故避難者訴訟における国や福島県の問題点を指摘するとともに、裁判所の冷酷な姿勢を断ずる井戸謙一弁護士へのインタビュー記事が掲載されています。併せてお読みください。

四国電力伊方原子力発電所　中央構造線がすぐ近くに走っているが、1号機の原子炉設置許可申請時には明らかになっていなかった。