新刊:原発地震動に対する安全性の視点

2018年8月21日

内山成樹弁護士の待望の新刊『原発地震動に対する安全性の視点』(七ツ森書館)が発売されました。内山弁護士は脱原発弁護団で地震問題担当として活躍しています。本書は原子力発電所の地震動問題を考える上での前提となる基礎知識から、わかりやすく説明されています。

前作『原発地震動想定の問題点』(2015年)以降の高浜原発の運転差止仮処分を取り消した大阪高裁決定(2017年3月28日)及び伊方原発の運転差止仮処分を認めた広島高裁決定(2017年12月13日)という二つの高裁の判断における地震動の問題について解説するとともに、新規制基準の地震動審査ガイドの規定する基本方針に照らして、各電力会社の適合性審査の申請内容及び裁判所での主張の問題点(ごまかし)を指摘しています。2018年7月4日の大飯原発運転差止を取り消した名古屋高裁金沢支部判決の地震動問題についても的確に批判しています。

地震動問題の学習会等のテキストとして、裁判での書証として、もちろん、自らの研鑽のためにご活用ください。図書館へのリクエストも大歓迎です。

内山成樹弁護士

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