子ども脱被ばく裁判の第1回口頭弁論期日報告

2015年6月25日

本日は電力会社の定期株主総会。2012年以降、同時開催が常態化しています。

脱原発弁護団全国連絡会の原発差止滋賀弁護団の井戸弁護士より、6月23日に行われた子ども脱被ばく裁判の報告をいただきました。今後の裁判の動きにご注目ください。


子ども脱被ばく裁判の第1回口頭弁論期日が平成27年6月23日午後3時から福島地裁で開かれ、多くの市民が傍聴につめかけました。
福島県内の小・中学生が地元市町村に対し、安全な環境下で教育を受ける権利があることの確認を求めた請求に対しては、被告の地元市町村は、請求内容が特定されていない、訴えの利益がない等として、訴え却下の判決を求めました。また、福島第一原発事故直後に福島県内に居住していた親子が国・福島県に対して、子どもに無用な被ばくをさせたことによる損害賠償を求めた請求に対しては被告の国・福島県は、とった措置に違法性はないとして、請求棄却を求めました。
弁論期日では、原告のうちの2人が意見陳述を行い、現在の福島の環境下で子供を学校に通わせることの苦しさや、国や県の無為無策に対する怒りを訴え、傍聴していた人たちに感銘を与えました。
次回期日は、9月10日午後3時、次々回期日は12月1日午後3時の予定です。
原告弁護団が作成した訴状、準備書面は、弁護団のブログ(URLは下記のとおり)で読むことができます。

http://goo.gl/ZIXJDi

同じカテゴリの記事

2019年8月2日
まだ最高裁はあるか?大崎事件最高裁決定を、司法を変えていく反転攻勢の糸口としなければならない(海渡雄一)
2015年6月25日
子ども脱被ばく裁判の第1回口頭弁論期日報告
2015年6月11日
【お勧め本】「子ども脱被ばく裁判」の弁護士が、ふくしまの親たちに送るメッセージ