関電の仮処分執行停止申し立て却下!

2015年5月19日

高浜原発3,4号機運転差止仮処分決定に対し、関電が執行停止を申し立てをした件について、5月18日付で福井地裁は却下決定を出した。。

本日17時半~、東京の司法記者クラブにて記者会見を行った。

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大飯・高浜原発仮処分申立弁護団共同代表の河合弘之弁護士は、開口一番、「この決定により関西電力の今期赤字は確定だ」と述べた。

そして、この決定の重要な点は、4月14日の運転差止仮処分の直後、規制委員会や安倍や菅が事実誤認だとか酷い批判をしていたところ、明確に打ち消されたことである。あの、政府や原発推進勢力のののしり方、”事実誤認キャンペーン”は完全に否定されたと述べた。もし事実誤認が確かなのであれば、申し立ては却下されないはずである。

執行停止の却下決定に対して、法的に不服申し立ての手段はない(民事保全法27条4項、1項)。

しばらくは、関電は高浜原発の再稼働は困難であり、明日から始まる異議審での攻防になる。

河合弁護士は、仮処分執行停止申し立て却下決定と関電の申し立てに対する債権者(住民側)の意見書を併せて読めば、異議審での争点もわかるだろうと締めくくった。

明日の審尋期日は15時(大飯仮処分)、15時半(高浜仮処分異議審)、ともに福井地裁(非公開)。終了後、福井弁護士会で記者会見と報告集会を予定している。

仮処分執行停止却下決定(債権者名簿略) *9/21リンク更新

4月30日執行停止意見書(高浜仮処分) 

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