新・もんじゅ訴訟 5月7日第10回口頭弁論期日

2018年5月1日

ついに勝利的取り下げへ

原子力規制委員会に対して、もんじゅに係る原子炉設置許可処分の取り消しの義務付けを求める裁判です。
廃炉は決まりましたが、廃炉への具体的な道のりは全く決まっていないもんじゅ。本年3月28日、日本原子力研究開発機構の廃炉計画を認可しました。計画では、7月から燃料の取り出し作業に着手し、2022年度末までに取り出しを終えるとしています。その後2047年度まで約30年間をかけて廃炉を完了するというものです。
もっとも、機構の計画は、ここ最近の不祥事やずさんな取り組みなどから、絵に描いた餅に過ぎないのではないかという疑念が深まります。市民による監視は続けていかなければなりません。
もんじゅの廃炉の工程に入ったことを受けて、もんじゅの34年間にわたる裁判闘争がついに勝利的終了をいたします。原告共同代表の兼松さんと海渡雄一弁護士が意見陳述を予定しています。この首都圏からこそ、多くの方々のご参加をお願いします。

(このページの下方に、今までの訴訟の歩みについても掲載しました)。


前回、第9回口頭弁論期日において、法廷に入廷する原告ら。

チラシ(PDFが開きます)

10:45~ 前段集会

東京地裁前、最寄駅:霞ヶ関A1出口

11:30~第10回口頭弁論期日

東京地裁第103号法廷

13:00~報告集会

*会場:参議院議員会館B107(最寄駅:永田町 1番出口)
**12時30分頃~ロビーにて通行証配布予定

 今までの訴訟の歩み

2015年12月8日 記者会見
2015年12月25日 東京地裁に提訴
2016年3月22日 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が機構が訴訟参加行訴法22条1項に基づき訴訟参加申立
2016年3月23日11時半 第1回口頭弁論期日
2016年5月9日 東京地裁,機構の訴訟参加の申立について認める決定。
2016年5月30日15時  第2回口頭弁論期日
・原告ら 意見陳述 準備書面(1)の説明
2016年6月29日11時半 第3回口頭弁論期日
・原告ら 準備書面(2)陳述 文部科学省「もんじゅ」の在り方に関する検討会について
・被告国 第1準備書面 陳述 答弁の追加、請求の原因の認否、施設の概要など
・参加人 機構 準備書面(1)陳述 本案前の主張、請求の原因に対する答弁
2016年9月7日 第4回口頭弁論期日
原告ら ・準備書面(3)被害論:東京電力福島第一原発事故による今なお続く核の被害状況を踏まえると,福島第一原発事故前の最高裁判決が現在もそのまま通用するものと考えるべきではなく,原告適格はより拡張される方向で認められるべきであること等。
・準備書面(4)断末魔のもんじゅ:もんじゅの今後について,主な報道を紹介し,経過と今後の見通しを説明。
被告国 ・第2準備書面 陳述 第1準備書面(答弁の追加、請求の原因の認否、施設の概要など)に書証を加えたもの
参加人機構 ・準備書面(2)陳述 高速増殖炉の経緯、技術的能力について、規制委員会からの保安命令等と、オールジャパン体制での取り組みなど

2016年12月7日  第5回口頭弁論期日
・準備書面(5)被害論:もんじゅ特有の危険性,想定される放射性物質放出事故,被害の範囲・内容・性質から、原告適格が認められるべきこと。
・準備書面(6)パンドラを開けよ:政府内におけるもんじゅの廃炉方針とその後の核燃料サイクル政策がどのように進められているかを報告し,原告らの意見を述べる。
・原告による意見陳述(裁判に参加した理由、もんじゅはあってはならないこと)
2017年3月8日 第6回口頭弁論期日
原告ら ・準備書面(7)政府のもんじゅ廃炉決定を受け,政府の決定した方針の詳細を説明し,原告らが本件訴訟について,どのような方針で望むかについて,原告らの意見
被告国 ・第3準備書面(6)原告ら準備書面に対する反論予定
参加人機構 ・準備書面(3) 原告ら準備書面(5)への反論等
2017年7月10日 第7回口頭弁論期日
原告・準備書面(8)もんじゅの運営主体である日本原子力研究開発機構が本年6月6日に大洗研究開発センターで起こしたプルトニウム被曝事故を主に取り上げて,同機構にはもんじゅを安全に運営し,廃炉にしていく能力がないことを主張。
被告・第4準備書面 本件原子炉の動向
2017年10月18日11:30~ 第8回口頭弁論期日
原告・準備書面(9)被告が提出したもんじゅ廃止措置安全監視チーム会合の資料議事内容にもとづいて,機構が,もんじゅを安全に管理・運営し,廃炉にしていく能力があるかどうかについて,疑問を呈し,説明を求める。
被告国  ・第5準備書面 本件原子炉の動向

2018年2月19日14:30~ 第9回口頭弁論期日
原告・準備書面(10)―ナトリウムの取り抜き方法について―廃炉第一段階についての被告の説明に疑問を呈し,説明を求める。
被告国  ・第6準備書面 本件原子炉の動向(廃炉申請等)
参加人機構 ・準備書面(4)原告らからの質問への回答


新・もんじゅ訴訟原告団(共同代表 中嶌哲演、同 池島芙紀子、同 兼松秀代ほか)
新・もんじゅ訴訟弁護団(河合弘之、海渡雄一、福武公子、甫守一樹、大河陽子ほか)

呼びかけ団体

再処理とめたい!首都圏市民のつどい/原水爆禁止日本国民会議/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/原子力発電に反対する福井県民会議

問い合わせ

0776-21-5321(新もんじゅ訴訟原告団事務局)
03-5511-4386(新もんじゅ訴訟弁護団事務局)

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