新・もんじゅ訴訟 10月18日第8回口頭弁論

2017年10月4日

原子力規制委員会に対して、もんじゅに係る原子炉設置許可処分の取り消しの義務付けを求める裁判です。
前回の口頭弁論期日において、原告側は、もんじゅ設置主体である日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで放射性物質が飛散した国内最悪の内部被ばく事故について、極めて毒性の強いプルトニウムを安全に取り扱う意識が欠落し、その管理や扱い方のずさんさは甚だしく、改善の見込みは無いと断じました。

原子力規制委員会の田中委員長(当時)は,「100万キロワットの発電所を、100メガワット以下の熱で運転しますから免許を下さいというようなもので、ナナハンのオートバイを運転するけれども、30キロをオーバーしないから軽免許でいいですよねというような話で許すわけにはいかない」と研究を優先し安全を軽視する機構の姿勢を痛烈に批判しました。

報告集会において、「未来無き原子力、しがみつく日仏ロビー」(制作ストップ・ザ・もんじゅ)上映します。フランスにおける核燃料サイクルの末路が分かります。
もんじゅの完全廃炉に向けたこの訴訟に、この首都圏からこそ、多くの方々のご参加をお願いします(このページの下方に、今までの訴訟の歩みについても掲載しました)。

7月10日 第7回口頭弁論期日直前、東京地裁前。

チラシ(PDFが開きます)

10:45~ 前段集会

東京地裁前、最寄駅:霞ヶ関A1出口

11:30~第8回口頭弁論期日

東京地裁第103号法廷

13:00~記者会見・報告集会

「未来無き原子力、しがみつく日仏ロビー」上映

フランス原子力調査・インタビューの報告

弁護団からの裁判報告の後、DVDを上映いたします。日本政府はもんじゅの廃炉とともに、新高速炉開発計画を打ち出しました。そのよりどころはフランスのアストリッド計画。では、原子力大国と言われるフランスの原子力産業の実情はどうなのか?アストリッドに将来性はあるのか?

制作:ストップ・ザ・もんじゅ

*会場:参議院議員会館B107(最寄駅:永田町 1番出口)
**12時半頃~ロビーにて通行証配布予定

 今までの訴訟の歩み

2015年12月8日 記者会見
2015年12月25日 東京地裁に提訴
2016年3月22日 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が機構が訴訟参加行訴法22条1項に基づき訴訟参加申立
2016年3月23日11時半 第1回口頭弁論期日
2016年5月9日 東京地裁,機構の訴訟参加の申立について認める決定。
2016年5月30日15時  第2回口頭弁論期日
・原告ら 意見陳述 準備書面(1)の説明
2016年6月29日11時半 第3回口頭弁論期日
・原告ら 準備書面(2)陳述 文部科学省「もんじゅ」の在り方に関する検討会について
・被告国 第1準備書面 陳述 答弁の追加、請求の原因の認否、施設の概要など
・参加人 機構 準備書面(1)陳述 本案前の主張、請求の原因に対する答弁
2016年9月7日 第4回口頭弁論期日
原告ら ・準備書面(3)被害論:東京電力福島第一原発事故による今なお続く核の被害状況を踏まえると,福島第一原発事故前の最高裁判決が現在もそのまま通用するものと考えるべきではなく,原告適格はより拡張される方向で認められるべきであること等。
・準備書面(4)断末魔のもんじゅ:もんじゅの今後について,主な報道を紹介し,経過と今後の見通しを説明。
被告国 ・第2準備書面 陳述 第1準備書面(答弁の追加、請求の原因の認否、施設の概要など)に書証を加えたもの
参加人機構 ・準備書面(2)陳述 高速増殖炉の経緯、技術的能力について、規制委員会からの保安命令等と、オールジャパン体制での取り組みなど

2016年12月7日  第5回口頭弁論期日
・準備書面(5)被害論:もんじゅ特有の危険性,想定される放射性物質放出事故,被害の範囲・内容・性質から、原告適格が認められるべきこと。
・準備書面(6)パンドラを開けよ:政府内におけるもんじゅの廃炉方針とその後の核燃料サイクル政策がどのように進められているかを報告し,原告らの意見を述べる。
・原告による意見陳述(裁判に参加した理由、もんじゅはあってはならないこと)
2017年3月8日 第6回口頭弁論期日
原告ら ・準備書面(7)政府のもんじゅ廃炉決定を受け,政府の決定した方針の詳細を説明し,原告らが本件訴訟について,どのような方針で望むかについて,原告らの意見
被告国 ・第3準備書面(6)原告ら準備書面に対する反論予定
参加人機構 ・準備書面(3) 原告ら準備書面(5)への反論等
2017年7月10日 第7回口頭弁論期日
原告・準備書面(8)もんじゅの運営主体である日本原子力研究開発機構が本年6月6日に大洗研究開発センターで起こしたプルトニウム被曝事故を主に取り上げて,同機構にはもんじゅを安全に運営し,廃炉にしていく能力がないことを主張。
被告・第4準備書面 本件原子炉の動向
2017年10月18日11:30~ 第8回口頭弁論期日 被告がもんじゅ廃炉に関する申請等の動きについて主張する予定。


新・もんじゅ訴訟原告団(共同代表 中嶌哲演、同 池島芙紀子、同 兼松秀代ほか)
新・もんじゅ訴訟弁護団(河合弘之、海渡雄一、福武公子、甫守一樹、大河陽子ほか)

呼びかけ団体

再処理とめたい!首都圏市民のつどい/原水爆禁止日本国民会議/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/原子力発電に反対する福井県民会議

問い合わせ

0776-21-5321(新もんじゅ訴訟原告団事務局)
03-5511-4386(新もんじゅ訴訟弁護団事務局)

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